ニキ・カーロ監督って、女性なんですって。
ちょっと驚きましたね!
だって、主人公の女性を淡々とカメラに収めている、って感じの映像でしたから。
淡々と、なんだけど、
主人公の少女(ケイシャ・キャッスル=ヒューズ)はなぜ、父親と一緒に暮らさずにおじいちゃんの元に残ったのか、
なぜ伝統を受けつごうとしたのか、
それがズシズシと伝わってくる、観ているうちに伝わってくる、
底力がある感じがしました。

「クジラの島の少女」ニキ・カーロ監督)
ニキ・カーロ監督のシャーリーズ・セロン「スタンドアップ」も観たけれど、どちらの映画も主人公の女性が、女性に対する差別に負けずに立ち向かっていく作品でした。
どちらも力強い作品なんです。
特に「スタンドアップ」は、男性監督かと思っていました。
さて、
ニュージーランドの先住民族マウイ族のお話でした。
長男があとを継ぐならわしでしたが、
祖父の長男には娘しかいませんでした。
長男は、
あとを継げという祖父に反発し、
芸術の世界で仕事をするためにヨーロッパに出て行きました。
次男は、
あとを継ぐ才能もあったのですが、
次男だから、問いことで祖父が許しませんでした。
長男の子は、
双子の男と女が生まれたのですが、
男の子と妻が出産で亡くなりました。
妻が死んですぐに、
祖父は次の嫁をもらえと長男に言うんです。
そんな”不幸な誕生”だった孫娘を、
祖父は、やっぱり”おじいちゃん”として愛しかわいがっていました。
でも、やっぱり孫娘は”女性”なんですよね。
祖父のあとを継ぐものではない。
孫娘は、
踊りや祖先の歴史などを学ぶのがスキだったですね。
でも女だから、といって、
祖父に受け入れられなかった。
それなのに、
父親と一緒にヨーロッパには行かなかったんです。
島に残ったんです。
”女でも”、
マウイの伝統や祖先のことなどが、
大好きで生まれついていたからだと思います。
それと、
自分の父親が故郷を捨ててヨーロッパに出て行った穴埋めを、
祖父のためにしたいとも思ったんだと思います。
自分が好きなもの(=マウイの伝統)で、
祖父の役に立ちたいと思ったんだと思います。
女だけど、とか、
男じゃないけど、
なんていう強がりは少女にはなく、
ただひたすら、マウイが好きだという気持ちがあったから、
奇跡(=クジラが来る)も起こしたんでしょうね。
「クジラの島の少女」も「スタンドアップ」とも、アカデミー賞にノミネートされていました。
「クジラの島の少女」は、
ケイシャ・キャッスル=ヒューズ(主役の少女)がアカデミー主演女優賞に13歳の最年少でノミネートされたニュージーランド映画です。
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